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【書評】マンガでわかるモンテッソーリ教育×ハーバード式子どもの才能の伸ばし方

「うちの子ってちょっと変わってる?」
「子供の気持ちがわからなくてイライラする」
「幼いころに必要なことって結局なに?」

このような悩みを抱えている方はぜひこの本を
読んでみてください。

この本を読むと

  • 子どもに対する考え方が変わる
  • 子供の行動が理解できイライラしなくなる
  • 年齢ごとの子供の伸びる能力がわかる

このような変化を得ることができます。

本を読むのが苦手だな…

という方もご安心ください!

この本は堅苦しい文字の羅列は一切なく、
代わりにかわいらしい絵での説明や、
重要なところが一目でわかる工夫がされて
おり「初めての子育て本」にぴったりの
内容になっています。

また、筆者が子育ての悩みにQ&A方式で
答えるコーナーが各所にあり、本編とは
別にためになる内容が盛りだくさんです!

本記事では

・本の大まかな内容
・印象に残った点
・この本から得た気づき
・まとめ

以上のことについて説明していきます。


マンガでよくわかるモンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方 [ 伊藤 美佳 ]
目次

本の大まかな内容

この本では主に子どもの自立を促していく
「モンテッソーリ教育」とハーバード大学の
教授の考えに基づく「9つの知能」を掛け合
わせた独自の育児手法である「輝きメソッド」
の内容の解説を中心に、子どもの能力を伸ばす
のに必要な考え方や実践的なアプローチ方法
などを紹介しています。

内容は大きく5つの章に分けられており、

  • 1章:子どもの行動の秘密
  • 2章:6歳までの教育の重要性
  • 3章:ハーバード式「9つの知能」
  • 4章:モンテッソーリ教育における子ども
    への接し方
  • 5章:0~6歳までの各年齢ごとの具体的な
       アプローチ法

について詳しく解説しています。

すべての章においてマンガや挿絵などが
多く盛り込まれており、非常に読みやすい
よう工夫が施されているのが印象的です。

印象に残った点

この本を読んで特に印象に残った点は
以下の3点です。

・見える能力だけが才能を示すものではない
・子どもに選択させるためには「様々な価値観がある」ことを教える

・0~6歳までの教育の重要性

細かく説明していきます。

見える能力だけが才能を示すものではない

誰しも一度は他の子と比べてうちの子は…
と思ったことがあるのではないでしょうか。

  • 足が速い
  • 背が高い
  • はっきりとしゃべれる
  • 感性が豊か

このような外から見ても分かりやすい才能に
目が行きやすいのは当たり前のことですが、
子どもの才能は目に見えるものがすべてでは
ありません。
むしろ本の中では

  • 着替えるのが遅い
  • ボーっとしている時間が長い
  • 飽きっぽい

など欠点に見えてしまうことが才能であること
もある。と書かれています。

「着替えが遅い子は着替え以外のことに集中
したくて着替えが進まないのかもしれない」

「ボーっとしている子は今まさに何かすごい
ことを考えている最中かもしれない」

「飽きっぽい子は人よりも早く1つの事に
満足できる能力があるのかもしれない」

このように考えることができれば子どもの
隠れた才能を伸ばしてあげることができる
かもしれません。

子どもに選択させるには「様々な価値観がある」ことを教える

モンテッソーリ教育の根幹には
「子どもの自立を手助けする」
という考えがあります。

子ども自身が選択し実行していくことを
繰り返すことによって、将来的に自分で
考えて行動ができる子に成長していく。
という考えです。

しかし、中には自分で選択していくことが
難しい子もいます。

特に「これはダメ、あれもダメ」と言われて
きた子は自分の選択に自信を持てなくなり、
大人からの指示を待つようになってしまいます。

そうならないためには子供の選択を受け入れ
た上で様々な価値観があるということを教え
てあげる事が重要です。

具体的には間違ったことをした際などに
「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」
など、否定をするのではなくやったことに
対して子ども自身に考えさせることによって
子どもは価値観について学んでゆきます。

間違っていると教えられることよりも
間違っていたと自分で気づくことで
子どもの価値観が形成されていき、その
気づきは他の考えや価値観を受け入れた上で
自分の選択はこれ!と決断する能力につな
がっていきます。

これこそが自立していくために必要な能力
なのだと本書には記されており、私自身も
非常に考えが変わった内容でした。

0~6歳までの教育の重要性

「早いうちから始めておいたほうがいい」

このようなアドバイスをみんな1度は受けた
事があるのではないでしょうか。
では実際には何歳から始めるのが良いのか?
と聞かれるとよくわからないですよね。

答えは0~6歳までに始めるのが良いです。
しかし、ここで注意していただきたいのは
特定の習い事をという意味ではありません。

この時期に子どもの脳の神経細胞の活動が
活発に行われるため、この時期に刺激を
たくさん与えることが良いとされているの
です。

また、モンテッソーリ教育においては
0~6歳のうちの「敏感期」と呼ばれる
特に発達が著しい時期に重点を置いて
います。詳しくは本書を読んで勉強
してみてください。

この本から得た気づき

この本からは多くの気づきを得ることが
できましたが、その中でも特に心に残った
3つのことをご紹介したいと思います。

  • 親の役割は子どもの援助である
  • 視点が変わると気持ちが楽になる
  • 大切なのは「承認する」こと

こちらも個々に説明していきます。

親の役割は子どもの援助である

親の役割とは「子供を正しい道に導く」こと
と以前の私は考えていました。

しかしそれは間違っていました。
本にはこう書かれています。

「子どもの行動にはすべて意味があり、それは
自分の能力を成長させるための行動なのです」

「そして親の役割とは子供が安全に行動を起こ
せるように見守ること
です」

この文書を読んだときに、「自分が良かれと
思って行っていたことは子どもの成長を
制限していたのかもしれない」と思い、
ハッとしました。

子供は自らを成長、発達させる力をもって
産まれてくる。

このように考え子どもが自分で成長しよう
とすることを近くで見守るよう心掛けて
ください。


子どもは1から10まで教わらなくても
ちゃんとわかっています。
できたことをしっかりと褒めてあげま
しょう。

視点が変わると気持ちが楽になる

子育てをしているとイライラすることがたくさん
ありますよね。
1日の中で考えても数えるのがおっくうになる
くらい直面していると思います。

その中でも私が1番何にイライラしているの
かを考えると、圧倒的に「子どもの考えが理解
できない
」ことが原因であることが多いです。

大人の目線で子どもの行動を見てしまうと無駄が
多く手を貸したくなったり、まったくの意味不明
なことをされてイライラしてしまうことが多い
のですが、この本を読んで
「子どもは自分の能力を伸ばそうとしている」
ということを学びました。

それからは不思議なことに子供と接するときに
今はこんな能力が伸びてるのかな?
こんなことを考えているのかもしれないな。
と、こんな風に考えるようになりました。

子どもの行動を大人の目線ではなく、
子どもの目線で見れるようになったんで
すね。

視点が切り替わってからは子どもにイライラ
することが一気に減り、子育てに対する時の
気持ちが非常に楽になりました。

想像ではありますが子どもが何を考えている
のかがわかるようになったことが大きいと
私は考えています。

イライラせず子どもに接することができる
と、親としての自分にも自信を持つことが
できて子どもにも自分にも優しくすること
ができ、気持ちがすごく落ち着きました。

大切なのは「承認する」こと

子どもの行動に対しては漠然と
「叱るよりは褒めたほうがいい」という
ように以前は考えていました。
今でも間違ってはいないように感じています
が、この本を読んでからは少し考え方が変わ
っています。

叱ることも褒めることも子どもの成長の過程
で必要なものですが、ただ𠮟る、ただ褒める
だけでは子ども自身に考えさせる能力を伸ば
すことを考えるとまだ不十分です。

そのために1番重要なのは「承認する」こと
だということをこの本で学んでから、子ども
に対する「叱る」や「褒める」の質が以前より
格段に良くなりました。

具体的な方法としては子供に接する際に必ず
「承認する」ことをプラスするようにする。
だけです。

「承認する」+「叱る」or「褒める」

このような感じですね。

叱る際には「~は分かるけど、これはダメ」
褒める際には「~がしっかりとできていて
すごいね」
など承認する部分を伝えることで
子どもはただ怒られた、褒められたではなく
これはダメだったのか、ここが良かったのか
など自分でよかった点、悪かった点を次の
行動に生かすことができるようになります。

また承認することによって叱られた時の
ダメージを軽減し、褒められた時の喜びを
倍増させられる効果もあるのでまさに
一石二鳥ですね!

子どもは親からの承認が多いほど自己肯定感
が高まり自信を持てる
ようになっていきます。
「自己肯定感の高い子に育ってほしい」と
考えている方にはとても重要なことだと思う
のでぜひ実践してみてください。

まとめ

この本を読んで私は多くの気づきを得ること
ができました。具体的には

  • 親の役割は子どもの援助である
  • 視点が変わると気持ちが楽になる
  • 大切なのは「承認する」こと

このようなことが非常に心に残る気づき
でした。

またこの本にはたくさんの実践的な手法が
紹介されており、どれも自分の意識や声掛け
を変えるだけで行うことのできる簡単なもの
ばかりなので実際に行動に移しやすく、
実用的です。以前の私のように

「うちの子ってちょっと変わってる?」
「子供の気持ちがわからなくてイライラする」
「幼いころに必要なことって結局なに?」

このような悩みを抱えている方にとって
多くのヒントが隠されている教科書のような
本になっているのでぜひ1度手に取って実践
してみてはいかがでしょうか。


マンガでよくわかるモンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方 [ 伊藤 美佳 ]
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この記事を書いた人

4歳男児のパパ30代。柔道整復師の国家資格を取得し整骨院に7年勤務。現在は高齢者施設の訓練士をしながら、副業にてブログを開始。趣味はサッカー、コーヒー、甘いもの。

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